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GET OVER IT

より質の高い音楽への飽くなき挑戦は続く “GET OVER IT”。直訳すると「それを乗り越える」 音楽面に於いては“IT=前作”と受け止めてもらえたらと思います。 一方で、ネイティヴ・スピーカー達はこの“GET OVER IT”を「立ち直る」「忘れる」「心配しない」といったニュアンスの言葉として使います。 未曾有の事態に置かれた私たちはここから立ち直っていかねばなりませんし、過ぎ去ってしまった時間や奪われた機会を嘆くよりも、良い意味で忘れ、やがて時が経てば“恐るるに足りず”といった状況となることを信じて前へ進むことが大事。 今作を手掛けるにあたり、そういった思いをこのアルバム・タイトルに込めました。 「人は忘れていく生き物。忘れていかないと前進できないし、忘れないと怖くて挑めない」 これは広末涼子さんが“俳優”という職業について尋ねられた際に語られた言葉。 俳優業以外に関してもまさにその通りだと感じます。 今この瞬間を最も充実させること、そしてその「今」が続くのならば、是即ち「良い未来が連続している」ことになります。 起きてしまった過去よりも、まずは今を一番大切にして生きること。 そんなメッセージをこの作品から感じ取っていただけたら嬉しいです。 We’re getting over it! 田川伸治

  • 01.ROUND AND ROUND 作詞/作曲:田川伸治 このタイトルを付けたキッカケは、幾度となく転調を繰り返しながらまた元のキーに戻る様から“ROUND AND ROUND(ぐるぐると回る)”と、まだ歌詞を書く前段階で名付けたものなのですが、現在の「何度波を越えてもなお押し寄せてくる波」を受けて「またこの場所に戻ってきてしまった…これをあと何度繰り返せばいいのか…」という、おそらく皆が感じているであろう心情を歌詞に表しました。 “音楽”というのは“エンターテイメント”とも称されるように「これに浸っている間だけはどんなに辛く悲しい事があったとしても忘れさせてくれる」役割も担っています。 なのですが、それ(現在の状況)を最後まで触れないままでいるメルヘンな作品作りは僕にはどうしてもできませんでした。 楽しい事があれば辛く悲しい事もある。それが人生というものですから。
  • 02.QUALIA feat.松本英子 作詞:松本英子 作曲:田川伸治 QUALIA(クオリア)とは、客観的には観察できない意識の主観的な性質のことで、日本語では「感覚質」と訳されることも。 この用語は厳密に定義されてはおらず、論者によって用いられ方が異なるのだそう。 であるならば、松本英子さんの論じる“QUALIA”を読んでみたいという衝動に駆られ、このテーマを投げかけてみました。 とは言え、楽曲ありきでの作詞作業ですので、当然の事ながら、この曲からインスパイアされた言葉もブレンドされた上での歌詞の世界観なのですが、個人的には“お見事!”“アッパレ!”ですね。 視点は偶然にも“ROUND AND ROUND”と近しいものがありますが、作者が違うと、こうまで表現が異なるものかと深い感銘を受けました。
  • 03.HANG IN THERE feat.宇徳敬子 作詞/作曲:田川伸治 “HANG IN THERE!”とは「諦めるな!」「気を落とすな!」「頑張れ!」といったニュアンスで用いられる言葉で、アルバム制作開始当初から“ROUND AND ROUND”からの流れを汲むことを想定してこの曲順をイメージしていました。 『宇徳敬子さんの声帯や歌声を分析した結果、1/fゆらぎ(エフぶんのいちゆらぎ)=小川のせせらぎや落葉広葉樹が風にそよぐ音、木漏れ日の濃淡、蛍の光のまたたきなど自然界のゆらぎと同じ“1/fゆらぎ”がみられた』という文献を目にしたことがありまして、その声質により、聴く人みんなの気持ちがスッと透き通り、晴れやかになるであろうことを意識して楽曲制作に取り組みました。 今回、宇徳敬子さんに“満を持して”ご登場いただけたからには、その“励まし役”を担えるのは彼女しかいないと思い、ギターとヴォーカルだけの音像から始まり、最後には重厚なサウンドとコーラスで締め括るというアプローチでアレンジしました。 田川伸治とのツイン・ヴォーカル的な要素も色濃く出た、今までの田川作品にはないスタイルの楽曲に仕上がったのではないかと感じています。
  • 04.HIGHER 〜夢追人よ〜 feat.K.MAY 作詞:K.MAY 作曲:田川伸治 “SYNTHETIC ANALYSIS”の(あくまで自身のデモ段階でありますが)完成後に真っ先に取り組んだ楽曲が“HANG IN THERE”でした。しかし時間軸的にはこの“HIGHER 〜夢追人よ〜”がその前に完成しておりました。 「“feat.K.MAY”で次作を」と考えた際に「これまでの2作品とは別世界なものを」と思い描いており、実は前作「TWENTY TO LOVE」のリリースよりも前に仕上げていた楽曲であります! その後オリンピックの延期が発表され、年が明け、実際に開催されるのかどうかも依然として先行き不透明なままですが、アスリートの方々にとっては、鬱屈とした中にありながらも「今できる最大限のトレーニングと準備」に励まれているはずで、そういった「アスリートの方々の背中を押せるような楽曲を作りたい!」との思いで仕上げた、言わば2年越しの作品であります。
  • 05.KISS ON MY LIST 作詞/作曲:Janna M. Allen & Daryl Hall “ダリル・ホール&ジョン・オーツ”の1980年にリリースされたミリオン・アルバム『Voices/モダン・ヴォイス』に収録され、翌年にはシングル・カットされ全米1位を獲得したスマッシュ・ヒット・ナンバー。 “The AOR(Adult-Oriented Rock)”と称されるであろう一曲。 (ちなみにAORという音楽ジャンルが誕生して今年で45年になるそうです) キーはもちろんのこと、テンポの揺らぎから各音色〜フレーズの隅々に至るまで可能な限り完全再現(※ギターソロは若干ながら田川色を注入)を目指して取り組みました。 (冒頭のリズムマシンの音色はおそらくRolandのヴィンテージ名機である“CR-66”であると推測しますが、それをも再現しています!)
  • 06.緋-scarlet- feat.水野マリナ 作詞:水野マリナ 作曲:田川伸治 K.MAYと共に、アルバム“Singer”から皆勤賞(?)である彼女の次なる作品は“Bossa Nova”テイストのオトナなナンバー。 この曲の歌詞。実は先述した“Singer”に収録されている“灰になって”を手掛けるにあたり“灰に〜”も含めた三つの詞をお預かりしていたんですね。 今回、仕上がった楽曲に(眠っていた)その中の一つを「モノは試しに」と当てはめてみたところ、なんということでしょう!?見事に合致してしまったのでした。 しかもこの曲、どこがサビという感じでもない“不思議さ/イレギュラーさ”を持ち合わせているにも拘らず、それがハマるというのはミラクルという他ありません。こんなコトってあるものなのですね…… ちなみに、この曲も“ROUND AND ROUND”のように細かい転調を重ねながら進行していくのですが、ギター・ソロの中で巧みに転調させ過ぎたせい(?)で、その後にキーが半音上がっていることに誰も気付かないのではないかと心配になったので…この場をお借りして補足説明をさせていただきたいと思います。(笑)
  • 07.GET OVER IT 作詞/作曲:田川伸治 EDM(Electronic Dance Music)テイストの『インタールード(間奏曲)でありながら表題曲でもある』という点に於いては前作“TWENTY TO LOVE”と同じ位置付けですね。 “同じ”という意味では『田川伸治がたくさん』という点と『表題曲なのにギターが登場しない』というところまで一緒です。(笑) 前後の曲のカラー&スタイル&キーを意識して取り組みました。
  • 08.殉情 feat.小川真奈 作詞:小川真奈 作曲:田川伸治 テーマは「昭和のジャズ・ブルース」 それを“殉情(感情に全てを委ねる)”というキーワードと共に小川真奈さんへ投げかけたところ、なんと僅か数日で全く異なるストーリーの歌詞が2タイプも届けられビックリ!! おかげで“どちらにすべきか”しばらく悩んでしまったのですが…より昭和感溢るるこちらの歌詞をセレクトさせていただきました。 なぜここまで「昭和」に拘ったかと申しますと、そこに至るまでのプロセスがありまして、GoodDay Studio Live 『on mic』にて、山口百恵さんの“秋桜”に続いて、大橋純子さんの“シルエット・ロマンス”と、昭和の名曲を共演させていただくご縁があり、その中で思い付いたのが『田川的“小川真奈”昭和3部作』 その「締めの一曲」としてこの楽曲制作に取り組みました。 “平成”すら、ほんの少しカジった程度でしょうに(苦笑…)、よくぞここまで書き上げ、歌い上げてくださったことにただただ感謝です! そして、今回ご参加いただいた5名のゲスト・ヴォーカルの皆さま全てのレベルの高さに深い感銘を受けたことも併せてお伝えさせていただきます。
  • 09.海 作詞/作曲:桑田佳祐 桑田佳祐さんが“ジューシィ・フルーツ”へ提供し(1984年4月リリース)、そのすぐ後に自身のバンド“サザンオールスターズ”のアルバム『人気者で行こう(同年7月リリース)』にセルフ・カヴァー曲として収録されたもの。 こちらのヴァージョンを基にさせていただきました。 (ちなみに、当時この“海”がサザンの次期シングル曲となる予定で進められていたところ、発売間近になって“ミス・ブランニューデイ”へ変更されたとの情報を目にし、色んな意味でビックリしました!) こちらも“KISS ON MY LIST”と同じく、キーはもちろんのこと、テンポの揺らぎ、シンセサイザーやフルートを含めたホーン・セクション、コーラス・ワーク、(リズムのグルーヴこそ変化を加えたものの)ドラム&ベース&ギターのフィルイン、サックス&ギター・ソロはそのままのフレーズをアコースティック及びエレクトリック・ギターで完全再現。 特に原由子さんのキーボードはもはや“執念”と言ってしまっても良いほどに(笑)完全再現を目指しました! なぜそこまでの思い入れがあるかと申しますと、僕がお小遣いで買った初めてのレコードがこの『人気者で行こう』だったのです。
  • 10.トイレはずかしくないよ feat.ひめちゃん、おうくん&パパ子 作詞/作曲:田川伸治 『プリンセス姫スイートTV』にて、手前味噌で恐縮ながら約220万(※3/29現在)もの再生回数を頂戴しているこの曲。 100%田川伸治の学生時代(特に小学生時代)の実体験を元に描かれた歌詞の世界観でありまして…… 特に「ペーパーの芯をほぐす事を試みる」クダリは曲中では『ムリムリ!』としましたが、実際には成功しております。(笑) 歌い回しや重厚なコーラス・ワークもさる事ながら、Rockabilly(ロカビリー)なギター・プレイがかなりの“田川的”お気に入りです。
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